本文へスキップ

アクティブラーニングで、子どもたちの成長をめざします。

まずは、学習相談、体験学習から・・・

対象、学習の目標主な学習法subject, grade

対象(学年、教科)

目標イメージ小学生(6年)、中学生(全学年)
国語、数学、理科、社会、英語(+英検3級対策)
美術(テキスト)

高校生(全学年)
国語(現代文、古典、小論文)
数学(ⅠA、ⅡB、Ⅲ)
理科(物理基礎、化学基礎、生物基礎)
社会
英語(文法、筆記、英検準2、2級対策))

大学生・社会人(一般就職受験対策)
公務員試験(一般常識、判断推理、数的処理、文章理解、資料解釈など)


学習の目標

 目標は短期長期に分けます。
 学生の場合は、苦手な教科、単元、項目を補い、学習への関心を持ち続けるために、まず教科書や手持ちの参考書等を噛み砕いて読みむことを、直近の短期的な目標にします。特に、日頃の学校の授業内容が理解できない生徒には、予習は大事です。中学の理科(科学)や数学、英語などは単元ごとに「まとめ」が書いてありますから、それをきちんと理解するように努力します。しかし、社会についてはあとでくわしく述べますが、本文や図表に書いてあることがバラバラな知識に見えることがあります。こんなときは、関連のある事項をつないで理解し、バラバラな知識を少しでもまとめて覚えられるように工夫しましょう。それから、例題や傍用問題集を解いていくと、自然と答えの簡単な導き方を習得し、知識を定着させることができるようになります。それが学習意欲、学習への自信になります。急がば廻れです。
 最近は中学生でもスマホなどで遊ぶ生徒が増えました。ゲームやSNSは楽しいと感じたら末路に近いでしょう。ゲームは中毒症状を招くように制作されていますし、SNSは日常会話しか学べません。学業成績の向上に役立たないだけでなく、勉強時間を大幅に減らし、むづかしい教科書を読む時間を減らし、どんどん成績の低下を招きます。
 大学入試の共通テストは、発展的教科書の例題レベルです。語彙力も日常会話の数倍は必要です。進学校では共通テスト対策は直前ひと月で取り組む学校がほとんどです。高校入試も同様ですから、日頃からの予習復習を充分して、日常会話をはるかに超える基礎的な文章力、国語力を身に付けておくことが大事です。
 こうした学習の意欲、関心を身につけてもらうためには、教科内容の背景知識や、生徒の関心ある内容との関係を掘り起こしたり、教科書の知識の関連を説明したりして、生徒の「あ~そうなのか」という気づきを大切にします。自分なりに整理していくことを助けます。意欲が増せば、教科内容や生徒の知識が自主的に関連づけられ、融合問題への対応や、知識を関連させて考える自信、思考力につなげられます。

 小学生ころは、比較的単純で、身近な題材から学ぶ内容ですが、中学高学年以降はより複雑で、抽象的な内容を学ぶようになります。それは、中学生以降に、論理的に考える頭脳が発達する時期と対応しています。それに合わせた知識の習得方法が、知識や経験の関連を考えながら学習する方法、アクティブラーニングです。生徒との問答によって、これまでに学んだことや、自分の生活や自然の中で得られる知識から、より広く現代社会の仕組みや科学への理解を確かめながら、関連した広い視野で論理的に考える思考力、表現力を養うことを
長期的な目標にしています。こうした思考力や表現力は、大学の二次試験に相当します。
 大人との会話によって、話を見聞きしていく力、きちんと発表する力、生徒自身の思春期に必要な成長という目標を、周囲からの励まし、声掛けによって自信を身に付ける、楽しみながら達成していきます。
 受験や面接等に必要な記述力、小論文、質疑応答にも有効となるのです。
 
 具体的には、受験学年に入る2学年末の春休みに弱点克服に取組み、最終3学年をスタートしましょう。それは、1、2年の知識を整理する絶好の機会です。


塾での学習、指導方法・・・日常でも身に付けてほしい「きづきメソッド」

 私たちの指導では常に、教科書等に目を通すことを諭します。予習のときも、各節や各章全体の「まとめ」「結論」を試みます。
 生徒にとって、図書とくに教科書の内容を理解できないことは、授業や学校がつまらないと感じることでしょう。しかし、教科書の場合は、生徒にとって本当に分かりやすいものでしょうか?教科書のレイアウトを見ると、ページ区切りがすっきりしていて、内容も簡潔にまとめられています。写真や絵図が多く、分かりやすいようにみえます。つまり「見た目のレイアウト、恰好重視」で編集されているのです。先生が教科書の内容を授業で補うタイプです。この辺りは、参考書と異なるかもしれません。
 また教科書の文章は標準レベルの言い回しで、簡潔に書かれています。中学生までは比較的に分かりやすい文章ですが、高校生に近くなると、学術的で専門的な用語ばかりが見られるようにもなります。生徒自身がこのような教科書や授業に対してわかりにくいと感じているなら、その攻略法を考えます。記述の特徴は、「・・・だから、  です。」などのように原因と結果を説明しています。こうした記述に注目しながら読み、復唱することが大切です。高校の場合逆に、大学初学年向けの大学参考書の方は検定教科書でなく、平易な言葉で書かれていて分かりやすいものもあります。本を読み解く経験は、大学や社会人になってから、論理的な説明文を自身で攻略していく方法を実践していくときの大きな力になるでしょう。
 塾でも、具体的に文章を読み解いたり、解説を参考書などで補いながら読んでいく練習を進めます。

 
最後に「単元のまとめ」を行います。この「まとめ」を行わない、行えないと学習到達度に大きな差が出ます。「まとめ」は教科書の単元の記述を要約します。その目的は、教科書等の単元をかみくだいて理解したかどうかを確かめ、記憶に留めるために行います。その内容は、教科書の記述の順に関わらず、そのストーリーを筋書きで再現し、最も大事なところ「要点」「単元の結論」をえぐりだすことです。その方法は、細部の漏れもないように網羅的に箇条書き、作表、作図などを補ったり、独自に考案したりして、「単元の結論」」にたどり着くストーリーをイメージします。このスタイル・様式は、教科により単元により異なります。たとえば、歴史や地理では出来事の背景、発生した原因、その後につながる出来事、課題などです。現代の社会問題では、複雑で対立する考えについてまとめます。他の教科のように答えはありませんが、判断力を養うことができます。数学や理科では単元特有の問題の解き方、手順を整理することです。中学の場合は、この単元数は一教科あたり3年間で50~100くらいです。入試5教科になると、膨大な量になり、日頃からの取り組みが必要です。塾ではその助言を行います。こうすることで、単元の基礎的なことを理解した、と言えるようになります。こうした作業を積み重ねることによって、さらに一つのあるいは複数の教科を横断する考え方を身に付け、もう一つ上の高み、要約力や思考力など、教科あるいは学習法を理解した、入試に備えができたと感じることができるようになります。医学部や難関大学受験にも手ごたえを感じるようになります。直ちにこうした作業ができないときは、参考書などの「まとめ」「学習法解説」などを参照し、補っていく方法でもよいでしょう。自分の工夫でできたときは、大きな達成感が、他の援助でできたときも達成感につながる自信、自分を信じる力が得られます。それから、復習や演習に取り組みましょう。教科書も授業もわかりにくいかもしれませんが、それを克服する力を身に付けることこそが、学ぶ力になります。


(中高生用で「まとめ」に特化した参考書例)


(中学英語の基本文法、基本文型は教科書DVD、CDやQRコードを用いて繰り返し学習します。当塾でご利用できます)
     


 主な教科(国語・数学・英語・理科/物理・社会)について、今一つ伸び悩んでいる人のための、学習法(学習の悩みと解決方法)の一例を、以下に書きました。すべてを書き表すことができませんので、くわしくは学習相談などでお尋ねください。


国語(現代文)の学習の悩み

 日常会話はできるのに、なぜ国語の問題ができないのか、不思議に思うことはありませんか?その答は、中学や高校の国語の文章が、日常会話とは異なる、大人の書いた文、詩歌だからです。日本語の日常会話で用いるのは約8,000語です。大人の知識や考えが味わいのある言葉で、同じコトバを用いない言い換えや、巧みに表現される語彙数は約40,000語です。さらにカタカナ語は近年の辞書では約35,000語にも上ります。外来語を含めなくともとても多くの語彙を身に付けることが必要なのです。

 つまり、国語の文章を理解するには、日常的に語彙を増やしたり、言い換えや対比表現、キーワードなどに注意していくことが大切です。そのためには、辞書を片手に少し難しめの文章を読んでいきます。さらに、社会の出来事、科学的な知識など大人社会が関心を持つ事柄・概念に、日頃から関心を深めていくことも必要です。新聞・ニュース解説や辞書などで、こうした語彙を増やす、反復理解を続けましょう。そうすると、行間が読める、文章を味わうことができるようになります。

 これは会話でも練習できます。家庭学習では、新聞やTVでニュースを読んだり、あるテーマについて大人と会話することが表現力を養います。会話で話題転換が上手になると、起承転結の小論も得意になります。友人同士でもときには大人言葉を用いて将来のことについて会話したりします。
 日常的に文章を読んだり話を聞いたら、話の内容や文章の要約練習を常に行います。出来事の表現には5W1Hに心がけ、不足していれば補うように努力します。こうした学習法をアクティブラーニングとも言います。どこまで理解できたのか、単にテストの正解をみるだけでなく、言葉で表現することを自分自身に求めます。こうした態度を身に付けることで、モノゴトに対する自分なりの考え方を持つことができて、面接や作文・小論文で課題把握、自分の意見を述べる力、表現力を高めることができます。

塾では、小論文、記述対策としていろんなテーマの現代文、レベル別に読解に取り組むことのできる教材を読むことを進めていきます。

漢字学習の悩み

 手書きで漢字を書く習慣が乏しくなった現代、その一方で子供たちに人気なのが漢字検定などの検定受験です。二字熟語などが覚えにくいときは、漢検対策の「漢検、漢字辞典」などで学習しましょう。たとえば「深謀遠慮」は、深く謀を思い巡らし、遠い先を思慮する、考える、などと意味の分かる訓読みを交えて、音読みの熟語を文のように読んでいく練習をします。漢文の読み下し法と同じやり方です。
 熟語の多くは「音読み」が多く、これでは意味が分からないので、あえて日常会話などで用いる送り仮名のある訓読みをして、文につなげていくと、その意味が完成します。漢字学習には、こうした訓読みの読み方、意味を調べる学習に最適な漢字辞典を活用する方法をお薦めします。さらに、漢字を用いた短文を作るアウトプット練習をすると、うまい名文を作れるようになり、国語力アップにもつながるでしょう。
 さらに、一つの漢字に異なる二つ以上の意味、訓読みがある、漢字の意味が分かりにくいなどの悩みがあるときは、「漢和辞典」で成り立ちを調べます。たとえば、「憎む」「憎らしい」ほど好ましい、の真逆な二つの意味があるのは、「憎」の成り立ち、♨のような上昇流が通りにくい心を表し、古代に「気にかかる」意味で用いられていたと分かります。
 


国語(高校古文=古典文学)の学習の悩み

 助動詞などまぎらわしい単語の区別や意味が覚えられない、文に主語や目的語、「は」「が」などの助詞も省略されていて何が何をどうしたのかなど、文章が読めないなど、古文特有の学習の悩みがあります。
 言葉の省略は現代の会話でも多く、日本語の特徴です。主に口伝えされた文体、口語文体と言われています。会話の内容が理解される背景には、現代の日常会話と同じように、書き手と読み手の理解関係があり、省略が多いのです。
 近代明治以降の言文一致以前の書き言葉の文体は、平安時代の口語文体を使用したので、主語を省略する伝統があったと言えます。英語が導入されてから、書き言葉に主語を明記する習慣が日本語になりました。古文の省略対策については、あらすじを知って、補足の仕方を工夫することが必要です。古文読解の受験対策には「古文解釈詳解10のレッスン」などを目標にしますが、まず定期テストで、文法の基礎知識や、教科書の作品に親しみ、古文常識など歴史的な時代背景や、宮廷生活や武士や庶民の世界観を感じとりましょう。

 文法の知識は複雑そうですが、ただ暗記するのではなく、整理していくと楽に覚えられます。
 動詞は、3つの基本活用とその変形活用から成立っており、基本活用以外の動詞は限られているので、終止形を覚え、未然形が言えれば楽になります。現代と似たもの以外について整理していきます。
 助動詞は、動詞などから派生して付属語になったものなので、活用と意味が類推できます。たとえば、完了を表す「つ」は「~っ」という動作が詰まった(完了した)ときに発する息を呑むときの音から派生し、連用形の「て」は現在の接続助詞「行って」などの「て」として使用されていると言われます。「たり」は「つ+あり」→「たり」なので、意味は完了や存続(あり)で、動詞「あり」と同じラ変活用をします。また、「死ぬ、往ぬ」の「ぬ」が完了をイメージすることから助動詞となり、「往ぬ」と同じナ変活用をしていると理解すれば、現在も用いられている打消し「ず」の連体形「ぬ」と区別できるようになります。このような成立ちを説明してる本に「日本文法体系(ちくま新書)があります。
 用言の品詞分解の方法、コツは、文節の末尾の語句が特定しやすいので、そこから上の語句と接続する活用形を判断していく、末尾から逆に品詞分解する方法が楽です。このような助動詞などの品詞分解の演習には、「古文公式222」(新書版)など助動詞や助詞に限定した例文をたくさん読むのも有効です。

 分かりづらい古文を学習する意義が分からないという声もありますが、およそ2つあると思います。

・古語は複雑なため、人々はよりシンプルな言葉だけを口語で用いるようになり、明治の言文一致を経て、現代は消滅したものが多い。中国由来の漢字の成立ちを学ぶように、古語は、日本語のルーツを学ぶことにつながります。

・また古文は、平安時代に仮名を生み出し、それまでの中国語の語順ではない、日本語の語順で文章を書き、読み伝えてきた日本人の感覚や、文学作品からその時代の考え方、暮らしを直接感じることができます。むろん、文学作品として読むには、それなりの努力が必要ですが、「読解力を鍛える古典の「読み」の授業 ―徒然草・枕草子・平家物語・源氏物語を読み拓く」など、深く読むための案内書もありますので、教科書ガイドなどの単なる字面だけの浅い読み方・解説に満足しないときは、指導者向けか大人向けの作品解説を読めば、深めることが期待されます

 一つ目の単語について。現代語と大きく異なるものに多いのが仮名語、心情を表す形容詞などです。これらについて学ぶことは、日本人の感情表現のルーツを辿ることにも通じます。言葉の理解は、英単語も同様にイメージで、現代語訳の暗記ではありません。最近の単語帳で語源や図解入りの解説からイメージして覚えましょう。
 日本語のルーツには、このほかに中世以降の「刀」ことばを用いた慣用句、「太刀打ちできない」「鞘に収める」など枚挙にいとまがありません。近世以降の歌舞伎言葉など、日本文化にルーツを持つ言葉に親しむのも、日本文化を味わうことになります。言葉に親しむには多読が一番です。古語の場合は今昔物語が初心者向けです。
 歴史的背景については、平安京がいかに物騒で、荒れ果てた郊外が広がっていたことなどが明らかになっています。現在に伝わる古典文学作品、教材やテストに用いられる作品は限られていることから、作品そのもののあらすじを実感をもって理解する練習をします。習うより慣れです。用いられているキーワード、多用されている難しめの古文単語の意味をしっかりと理解することができるようになります。とくに物語性がつよく、主語省略の多い源氏物語の粗筋をフェミニズム的な「なさけ」が用いられてるのに対して、蜻蛉日記は夫婦の情愛に裏切られた「なさけなし」の言葉が多く用いられているなども知っておくと良いとおもいます。こうした知識を前もって知ることが、古語や文法知識をもって古典文学読解に至る方法です。教科書に取り上げられる作品については、登場人物の人間関係、全体の流れなども理解していきます。作品理解にはマンガ本も役立ちそうです。

    
   


数学の学習の悩み1(全般)

 教科書の説明が分からない、例題は理解できるが傍用問題集が解けない、あるいは定期テストはできるのに、模擬試験などの初見の問題をどのように解いたら良いかわからないなど、数学ならではの悩みがあります。この原因の一つは、知識が論理的に整理されていないことにあります。チャート式問題集などの解き方を学ぶことは、模試や従前のセンター試験対策にはなりますが、近年の思考力対策には十分ではありません。
 数学の学習法は、公式や問題のパターンを暗記することだといわれることがあります。出題範囲の決まっているテスト問題を突破するためだけならそれでよいかもしれません。しかし、基礎的な事柄を理解していなければ、初見のタイプの問題にも対応できる、ほんとうの数学の学習目標である「論理的な思考力」は身に付きません。大学入試センター試験(2021からは共通テスト)においても、単なる公式再現だけでなく、思考力が重視されてきています。この影響からか、最近の中高の定期テストにも、文字や記号を用いて抽象的な思考力を問う初見の問題が出題されてきています。

 ここからは専門的な話になりますが、数学的な思考力とはどういうものかを考えることが、勉強法をを考えることにつながります。数学の各単元では、新しく定義された数量の公式、定理を学びます。たとえば、中学では無理数を「平方して元の数aになる数を、√aと書き、(√a)²=aが成り立つ」、高校では直角三角形で「斜辺と底辺との成す角θのとき、高さ÷斜辺長=sinθと定義する」などが、新しく学ぶ数量の定義というものです。ここからその数量に関する性質、公式や定理を学んでいき、これを活用する問題を解いていきます。このためにはまず、この公式等の導出や式変形をきちんと理解しているかを繰り返し再現します。これが最初にすべき数学の学習法で、いきなり問題の解法パターンを覚えることや問題集に取り組むことではありません。次に、問題のパターンとその解法パターンを理解していきます。たとえば、場合の数はまず、数え上げる場合と計算公式などを用いる場合で問題パターンを分けて考えます。次に計算公式に当てはまられる7つの問題パターンのどれに当てはまるのかを言い換えなどを用いて見抜く訓練をします。一つの問題パターンに、異なるいくつかの解法パターンがあることもあります。問題文から公式に沿った数式を作り出すには、覚えた公式に沿うような文章に問題文を言い換える作業が必要です。図形問題では、図の中の角度や辺長とそれらが形作る図形との関係を抽出することが基本的な解き方です。ですからまずは、これらの公式や定理の導出訓練に取り組みます。さらに数量関係を図や表で表して公式や定理を思い起こすこともあります。こうすれば、本当に定義や公式を理解しているのか、数学的な思考が身についているのかどうかに気づきます。つまり自信ががつきます。
 こうした訓練を経れば、初見の問題でも、その問題の中の数量関係を分析することの必要性がわかり、どんな公式、定理に関する問題なのかにきづくことができるようになります。ここで身に付いた思考力が定義から考えるという論理的思考力です。これは実社会でも活かされます。現実の問題を分析していく中で、その内容の基本的な事項との関連を紐解き、過去の経験から得た法則や見聞した実例で答のヒントに気づきます。あるいは気づくまでじっくりと考えます。こういう態度が、人生の初見の問題に対応していく場面でも前向きになれ、必ずや大きな力を発揮するでしょう。それが楽しい人生を送るコツになります。

 数学的思考法について、先の例は定義から考えるという思考法です。他の例をあげると、証明問題があります。これは結論が示されていて、問題文のいくつかの条件から結論を導く筋道を考える、証明していく問題です。関連する定義法則を用いなければいけません。このときの思考法は「逆から考える」という方法です。証明する結論が分かっているので、そこから逆に辿っていくことが良いのです。問題提起→本論→結論という証明の展開を、結論→本論←問題提起、という逆の流れからも「本論」部分、つまり証明の骨格部分を考える方法です。このことは料理するのに、食事のメニューと言う完成した姿(目標=結論)を仕上げるのに、必要な材料や料理法を目標から逆に考え、食材をそろえたりするのに似ています。このような思考法は実生活で役立つ論理的な思考力の一つです。
 数学って楽しい、わくわくする気持ちになれると思いませんか。


数学的思考の参考書(例)大学共通テストなど記述式問題にも対応します。

    
「わくわく学ぶ数学の考え方」には高校数学Ⅰ,A,Ⅱ,B,Ⅲ,Cの各々に興味編、演習編があります。
 さらに当塾では、全国大学の数学入試問題データベース(数研出版、下写真拡大)の演習もできます。
 

数学の学習の悩み2(中学、とくに文章題) New

 高校入試などには問題数が多く、数学は解く速さが必要です。解けたのに時間がなかった、という悩みにはどうしたらよいでしょうか?
 たとえば文章題。方程式をつくるには、いきなり式を作ろうとしないで、まずは同じ単位の数量を意識して、一つの数直線や図形の面積、体積などで、視覚的に表します。二つの数の関係なら、表やグラフに表します。そして数量関係の大小、割合などに注視して、等号関係にある量を見つけて、方程式を作ります。この時に大切なのは、同じ単位で方程式を作ることです。こうした方法を習得するには、視覚的に問題を解く方法を学ぶ、小学算数のつまづき対策が有効です。
 計算の速さも大切です。入試の大問1には5~6個の小問があり、短時間で終える必要があります。正確で簡略な方法を筆算で行う練習をします。学校でお薦めする暗算は、計算が正確にできないのに最初から行うと間違いやすいものです。暗算よりも筆算をして、指先を速く動かす運動神経を鍛えることも必要です。暗算ばかりすると脳が疲れてしまし、解き方を考える力が働かなくなります。試験では、コンデショニングも大事です。
 文章題も計算問題も、正確に簡略に解く練習を重ねていけば、早く正確に解くスピードが身につきます。
    


英語の学習の悩み

英語学習イメージ

 英語の学習がむづかしいと感じることは何ですか? 単語がおぼえにくい、文法問題が上手く解けない、単語は分かるのに長文が読めない、リスニングが聴き取れない、英検などで何を話したらよいか分からない・・・。
 英語が読めないときは、日本語に置き換えられる「和訳」だけを覚えたり、そこから英単語をイメージして何とか読めるようになろうとしがちです。異なる複数の和訳のある単語に出会うと、どの訳を当てはめてよいのか分からない、文章が読めないことになりがちです。
 これらの壁は、日本語との大きな違いに気づいていないことが原因です。初めて学ぶときに、あたかも英語、英文が日本語にすなおに変換できるかのように学んでしまうからです。和製カタカナ語の意味でしか、英語を理解してないときも、弊害があります。
 ここから一度離れて、一つひとつの発音が日本語の口の動かし方とどのように異なるのか、語句の持つ意味合いや言い回し、文の語順などの違いを意識的に理解しようとするか、または感覚的に無意識的に使い慣れていくことが必要です。このように言語として、一つひとつの発音や単語の意味合いなどに習熟していくことは、日本語の言葉の習得と似ています。中学~高校初級レベルの基礎的な言い回しに慣れ、用いられている語句の意味から文法を理解していけば、どんな英語の長文も読めるようになります。
 スピーキングも、そのレベルの言い回しで行えるので、それを目標にします。集団授業では、生徒はどうしても発音を控えがちになります。一人になっても発音できる、声に出していく態度、学習を追及します。英語はアタマで覚えるのではなく、口先から覚える方法も有効です。

 英単語のイメージ作りに、一般的な英和辞典を用いるなら、いくつかの和訳から英単語のイメージを推測して形づくります。入手可能なら英英辞典や英英和辞典、あるいはイメージ語義辞典、語源辞典、語法辞典などを用いて英和辞書の語義・語法解説を補います。英単語や熟語が覚えられないときに、わかりやすく説明し、その負担を軽減し、楽しい学習に転換します。
 文法が力を発揮するのは、文をルールに従って読むときです。分かりにくい英単語も文中で推測できることがあります。文脈から推測する方法です。このためには文のルール、文法を身に付ける必要があります。生徒が一度には通読がむづかしい文法書は、基本的な事項と応用的な発展事項に分かれています。英語表現の授業でいうとⅠ,Ⅱに分かれているような感じです。まずは基礎的な事項を通読して、文法書の全体構造を把握しましょう。文がどんな文法によって成り立っているか、文法書の該当する箇所を直ちに思い起こすことができるようになります。入試には発展事項が出題されますので、精読を行いポイントを理解します。精読のコツは英単語のイメージを基礎にして、文のルールや言い回しを理解することです。こうした学習によって英単語のイメージと文法力を身に付けることができれば、それぞれの学年レベルの興味ある長文を読みすすめることができます。読解体験で、言い回し、語彙力を効率的に定着させます。また長文の内容が、学校でも家でも習っていない、知らないことがらの場合もあります。背景知識を調べながら、現代文同様に要約をしてみます。それを、できれば英語でアウトプットしていきます。さらに、会話表現、英作文などアウトプットにも広げれば、英語がわかる、外国の異文化が分かり、自分の世界が広がる、とても楽しいものになるでしょう。
 リスニングが聴き取れないとき、音読練習をしましょう。単語の発音から始めて、カタカナ語(日本語)やローマ字(イタリア語)読みとの違いに気づくことが大事です。さらに、単語が連なり英文になると、その発音では単語の中の音の消失・変化・つながりなどの慣用的なルールに従います。音読はリスニング教材のスクリプトだけでなく、コミュテキストなどのCDを聞けば、リーディングと一石二鳥にもなります。ネィティブな発音に近くなれば、リスニングの自信にもつながることでしょう。日本で行われていない英語教育の一つがスピーキングで、音読はその疑似体験になり、言語修得の基本力を高めることになるでしょう。

私が語義語法学習、イメージづくりに用いる辞典(一例)
塾生も利用できます。
   
英語基本語義辞典は約500ページ、1ページに一語くらいで、多用される基本単語のイメージが図と文で解説されています。[図解]英単語イメージ辞典も約1400語、著者はジーニアス英和辞典の語源解説に従事され、その考え方は今も引き継がれています。
基本動詞辞典では380語の基本動詞のイメージと語法が解説、名詞、形容詞福詞辞典もあります。すべて、当塾で閲覧できます。

中学英語の学習法

 他の教科と異なり、教科書に日本語の解説が乏しいのが、英語の学習をむづかしいと感じる原因の一つです。とくに中学校のつまづきを解消するには、今はやりの映像授業で繰り返し学習することも効果的です。あるいは、授業を再現しているような参考書を繰り返し、予習や復習で読んでいきましょう。
 下は福井県で採用されている教科書に準じている本の一例。予習復習に役立てましょう。
NOBU先生のやさしい解説で中2英語【New Horizon】がすっきりわかる本: 別冊解答/別冊単語帳/リスニングCD付きNOBU先生のやさしい解説で中3英語【New Horizon】がすっきりわかる本: 別冊解答/別冊単語帳/リスニングCD付き










理科

英語学習イメージ

 理科は生物、地球、化学、物理の分野に分かれます。学習の目的は自然現象を観察しその原因を理解することです。科学とはだれもが再現し確認することができるものです。生徒は、その現象を見ているつもり、理解しているつもりでも、なぜそうなるのか説明できない、よく分からないことがあります。そうなると問題文を読んで、どのように答えたらよいかわからない、式を作れないなどと悩みます。現代生活がアナログからデジタルに変化していることも、自然現象を身近に感じにくい原因かもしれません。日頃から、自然現象に?と疑問を抱くことが大切です。学校で習う自然現象も、実験によって観察して学ぶもの、実感するものです。テストの問題文も実験そのものです。したがって、理科の基本は現象の観察、実験、あるいは再現ということもできます。再現は、描いてみせることも再確認になります。理科の教科書には実験や観察を描いている図がたくさんあり、問いかけも掲載されています自分でその答を書いてみることが学習に効果的です。答が分からないときは、教科書ガイドを参照しましょう。動画もあります。NHKTV講座では実験から解説しているように、映像で現象を疑似体験すると記憶に残りやすいです。塾では、高校物理について実験映像「物理実験・観察室 BEST100 PLUS」 (写真)などのDVD教材を用いたり、ミニ実験を行い理解を深めます。貸し出しもしています。そして、自分なりに現象を描いて机上で再現する、アウトプットすることをお薦めします。
 こうしたexperiment実験をexperience経験として、記憶として定着させます。物理の場合、たとえば、物体が静止しているときは力がつりあっているから力やモーメントのつり合いの式を作る、運動したり位置を変えたりしたときは、力と加速度の関係式である運動方程式やエネルギー保存を、衝突したときは運動量が保存されている、加速度運動している空間にいるときは運動と逆向きの慣性力が働いていると実感できる、単振動や振り子運動は等速円運動を真横から観察して取り出したものだなど、それぞれに特有の物理的な考え方を、実感として身につけることが自然とできてきます。これらの考え方は、物理現象を実験的に観察してきた物理学者によって発見されたものですので、そのような見方をすれば物理公式を正しく用いることができるようになります。また、意外な発見の多くが、ふとした試みであるように、条件を変えて、単純な条件下で実験することも、現象を簡潔に理解するのに有効で、テストでも役立ちます。
 つまり、学習方法は、自然現象を単純な条件の下での現象に置き換え、そこで変化する数量とその関係を実感することから始めていく、自然科学者風の素朴な方法が基本になります。こうした姿勢で一定量の問題を解いていけば、入試過去問にも挑戦していくことができるようになります。習得する単元、自然現象は限られていますので、ひとつ一つ分かりやすいものから攻略していきましょう。
 下はNHK学校放送等の物理実験映像を収録したDVD全3巻、当塾でご覧になれます。
 塾の授業では、教科書ガイドを活用してよりくわしく理解することができます。、
    

中学社会の学習の悩み(new)

 社会の学習のコツは知識のつながりと事柄を比べて理解することです。地理、歴史、公民など社会の分野は多方面にわたり、断片的な知識を片っ端から暗記すると思いわれやすい教科です。しかしこれらの知識は実は、相互に関連していて、大きな流れでつながっています。地理とは地の理(ことわり)で、地域の地形や気象などの自然環境の中で、何らかの道理に導かれて、生活や産業が歴史的に変化してきた近現代の様子を学習します。歴史で学ぶ事柄も、それまでの政治や社会の仕組み、文化の移り変わりがポイントです。なぜそのような変化が起こったのか、問いかけに対する答えを見つけることが学習のコツです。しかし、数学の教科書のような例題、問いかけが社会の教科書にはありません。このため、教科書ガイドを活用することも効果的です。また、生活や産業、地理の知識などとの関係も活かします。たとえば、日清戦争の賠償金で、大陸から近い八幡製鉄所を北九州に建設したのが、現在の北九州工業地帯の始まりになっています。大陸から近く、また波の激しくない瀬戸内の入り口に立地したのです。公民は近代の諸制度や経済活動と比較して理解することもできます。20世紀の末に制定された大日本帝国憲法と現代の憲法を比較して、近代の政治や自由民権運動などとの関連を改めて学ぶことができます。
中高生が苦手な分野として、明治以降の日本の近代史があります。江戸時代までは関りの薄い西欧や中国などのアジアとの関係を通して日本史を学ぶ必要が出てきます。高校で採用されている歴史総合はそのような必要性から生まれたものです。そこでのポイントは、相手国がどう考えていたか、それに対して日本はどう対応したか、それぞれの立場で考えることです。歴史の流れ、原因と結果がより分かりやすくなると思います。

 学習の方法では、地理の場合は写真や映像、地形図などさまざまな地図を見て、イメージを膨らませます。対馬は韓国に近いの?瀬戸内海はどんな役割をしてきたの? 試験では、画像や地図や統計データなどの資料からも出題されます。歴史では、歴史上のことがらがなぜ起こったのか、その結果何か起こったのかなどの相互の関連が出題されます。社会の教科書ガイドなどを見ると、学習上で気づいてほしい問いかけ、ポイントがあり、答えられるように練習します。また、興味深いストーリーとして書かれてある参考書を読みます。このような知識と流れの相互学習を、縦糸や横糸をつないでいくイメージにたとえることもあります。中学地理や歴史で流れのあるいくつかの糸につなげて知識を理解できる読み物をご紹介します。

資料読解、解き方解説問題集もお薦めです




information

きづき進学塾
(午後4時~10時)

〒910-0017
福井県福井市文京4-14-20
TEL.0776-22-6879
(お電話は午後1時~9時)